直島、豊島 2026年10月31日〜11月1日

旅行

4年ぶりの直島へ。大きい美術館を中心に巡る。

直島新美術館。昨年にできたばかり、ピカピカの美術館だ。

建物も見どころの一つ。かっこいい。

地上階。

仏教的な宇宙観と近代科学・日常の関係を表すインスタレーション。よくわからない。
絵画はインドネシアの近現代史、人形たちは異なる考えを持つ人達の調和を示すらしい。

地上階の展示は文化的な背景知識や文脈が無いとピンと来ないやつかも。キリスト教の宗教画を見て感動できないのと同じ現象。

B1Fの展示はお気に入り。

ソ・ドホ『Hub/s』。作者自身が暮らしてきた世界各地の家やアトリエを布を用いて再現した作品。一番手前は直島の日本家屋、襖まで作り込まれている。黄色はロンドン、天井を支える柱が重そうだ。
中を歩けば時間・地理・文化的に異なる空間を連続して体験できる。材料が布だけというのも想像の余地があって良い。日本家屋の木材、ロンドンの石造りを同一の素材から想起できる。振り返れば作者の人生を一気に振り返っているような気分になる。

現代芸術をいっぺんに見て回ると自分の好みがはっきりしてくる。抽象的で主義主張の少ないものが好きで、特定の文化圏の主張やメッセージ性の強いものは好きではない。絵画を鑑賞するときもこの傾向がある。

B2F、これも結構好き。

岡崎乾二郎『端しき、ことの葉』。透明感のある分厚い塗料が塗りつけられている。画面は平面的で抽象的。
水面を流される木の葉を思わせる難解なポエムが添えられている。色と密度の違いで、印象はかなり変わってくる。

オオカミのインスタレーション。巨大で迫力がある。

蔡國強『ヘッド・オン』展示の内側まで入っていけるのがすごい。
ガラスにぶつかり跳ね返され、それでも諦めずにぶつかっていく。イデオロギーや文化の差異を乗り越えようとするメッセージは汲み取りやすい。
海の見えるカフェ。

直島新美術館、新しい出会いがある楽しい美術館だった。

浜風吹き付ける海辺のベンチに座り、弁当で昼食を済ませる。

昼からは杉本博司ギャラリー時の回廊へ。

『ワールド・トレード・センター』
『松林図』
『聖ベネディクト礼拝堂』
『PastPresence070 大きな女性像Ⅲ、アルベルト・ジャコメッティ』。痩せた人物像はひと目見てジャコメッティわかる。

輪郭のぼやけた暗い写真は、どこか異世界に迷い込んだようだ。すごく静かで、写実的な絵画のように冷たく動きを止めている。

硝子の茶室「聞鳥庵」。この美術館の顔。

茶寮券が付いていてお抹茶とお菓子を楽しめる。広くない美術館だけどゆっくりできてお得感がある。

『聞鳥庵』を眺めながら。

結構楽しめた。

ヴァレーギャラリー

李禹煥美術館(リーウーファン)、内部撮影禁止。

部屋に石と板があるだけ、白壁に筆で一筆書いただけ、全然面白くない。。。こういうのは苦手と分かっただけ収穫か。さっと見て美術館を後にした。

屋外の『無限門』は好き。

ベネッセハウスミュージアム。

作品は一杯あったけど、刺さるものは無かった。

最後に家プロジェクト『ウィーラセタクンの月』。

映画館的な、プロジェクションマッピング的な、、、船に乗って地球を旅している感じ。嫌いではないけど、もっと物語があると良かったかな。

港の宿に一泊した。

翌朝、豊島に向かう。

豊島横尾館。

屋内は撮影禁止、錦鯉の泳ぐ池がガラス張りの床下へ続いていた。
滝のインスタレーションを見上げる

電動自転車で時計回りに反対側へ。

昼食にする。11時、島キッチンへ。

2巡目で入れた。
真鯛のフリット、肉厚でさっぱり。とても美味しい。

豊島美術館の予約時間まで少しある。島内をサイクリングして時間を潰す。

海に飛び込むような坂道。美術館の直ぐ側。
唐櫃漁港方面
心臓の音アーカイブ。ちょっと気持ち悪いかも。

豊島美術館は30分ごとに時間指定のある予約制。

コンクリートの道をぐるっと回って
海の見える林を抜け
内藤礼『母型』と呼ばれる建物にたどり着く。

白いコンクリート製の巨大な大福の内側に入ったようだ。天井2箇所がくり抜かれている。

同じデザインのカフェ。

あちこちに水たまりがある。床から少しずつ染み出して、天窓から射す日光の下に流れていく。

皆、思い思い過ごしている。流れる水を眺めたり、寝そべったり。

私も丸い日向の縁に足を向けて仰向けに寝転び、空と木を見上げる。内とも外とも言えない、島と繋がった空間だ。

豊島美術館はこの母型しか無い。それでも1時間くらい滞在した。季節も丁度良い。冬は寒そうだから、夏が良い。雨の日も良いらしい。

自転車で一周し、いくつかの作品を見て港に戻った。

『線の記憶』
豊島で使用された素麺の製麺機。
砂浜のベンチ
神社のある港

港から宇野に戻った。

港の売店で購入。

現代芸術は触れてみるまで好きか分からない宝くじのようで、全然興味の湧かない作品も多いが、強く惹かれる作品も偶にある。無駄なお金を払ったと思うことも多いが、一度当たれば忘れられない体験になることもある。

美術館の予約について。時間指定のある杉本博司ギャラリーと豊島美術館を中心に日程を組んだ。日程が決まったらすぐに予約すべき。キャンセルも出るし、希望の時間が空くまでこまめにサイトを覗いていた。3日前は15時しか空きの無かった豊島美術館も、前日に13時が空いて変更できた。地中美術館は別格に人気で、一向に空きが出る気配が無かった。

食事について。4年前は食事場所に困った記憶があったので直島では全て持ち込んだ。外国人向けの割高な料理屋が多く、並びそうだ。夜営業しているお店も少なく、訪れたが予約一杯で断られた。

豊島から宇野への船について。

16時10分唐櫃港発、16時25分家浦港経由、16時50分宇野港着。家浦港では30分前から整理券が配布される。

豊島美術館も16時閉館だし、これを逃すと2時間後なので、利用者が集中する。

15時55分頃、家浦港の写真。整理券が配布された60人〜70人は船に乗ることができ、あぶれた内で急ぐ人は直島経由で宇野に戻るよう案内されていた。

最後に一泊二日の費用について。合計26,090円。

  • 交通費 4,620円 宇野港まで列車
  • 交通費 2,170円 船、島内バス
  • 交通費 1,500円 豊島レンタサイクル
  • 食費  3,000円 島キッチン他
  • 宿泊費 3,600円 ドミトリー
  • 美術館 8,000円 直島6箇所
  • 美術館 3,200円 豊島4箇所

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