黒川・別府の温泉巡りへ。
日が落ちるのが早くなって、連絡バスに乗り込む頃がきれいな夕日で、港に着いた時には真っ暗だった。


新幹線で向かうより、フェリーで向かう方が旅情があって好きだ。非日常感を味わえて、朝一番に到着するし、神戸‐大分航路の雑魚寝部屋なら片道8,800円だ。

週の真ん中ということもあり、観光客らしき人は少なく、乗り慣れた人ばかりのようだ。窓際のソファを確保して弁当を食べる人と、足早にお風呂に向かう人に分かれ、バイキングに向かう人はまばらだ。3年前1,500円、今は2,000円、インフレを感じる。

私も早々に風呂に入り、持ち込んだカップ焼きそばを食べた。


エンジンの揺れを感じつつ就寝。
翌朝5時半起床、朝食バイキングを楽しむ。

6時半、大分港着。まだ陽は昇らず、大きな満月が町を照らしていた。

列車で別府へ。

駅から徒歩2分の駅前温泉で時間をつぶしてバスに乗り込んだ。

くじゅう連山の側を通るやまなみハイウェイを抜けて、黒川温泉に到着。谷筋に30程の温泉宿が密集した狭い集落で、入湯手形を1,500円で買うと3か所の日帰り露天風呂を利用できる。


合計6つ利用したが、印象に残った3箇所を書いていく。
はじめに訪れたのが新明館。やっぱり黒川温泉といえばココ、という感じ。



主人手掘りの洞窟に湯が張られていて、薄暗いサウナのようでもある。奥まった穴の終点は浅瀬になっていて寝転ぶことができる。
2つ目はこうの湯。西の端、ちょっと山上にある。中心地から外れた立地を活かして、樹木に囲われた開放的な露天風呂になっている。


3つ目は夢竜胆。
立派な建物だが、内湯は木造の内装で落ち着いた雰囲気。川に向けて大きく窓を開いて水音を取り込んでおり、ぬるめのお湯と相まってとてもリラックスできた。
立ち寄り湯の合間に観光もした。





風呂に浸かって上がってを繰り返していると疲れてきた。夕日を平野台展望所で眺め、真っ暗になる前に宿に到着した。



周囲は店もなく真っ暗、そうそうに眠りについた。



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