裏銀座縦走 2019年9月5日~8日

登山

裏銀座縦走3泊4日。

高瀬ダム→烏帽子小屋(泊)→野口五郎岳→水晶岳→三俣蓮華岳キャンプ場(泊)→西鎌尾根→槍ヶ岳(泊)→上高地

「銀座」と名の付くとおり、憧れの登山ルートだ。そのハイライトはもちろん槍ヶ岳で、後背に控えた黒部から目指せば裏銀座、長野県側の燕岳から目指せば表銀座と呼ばれる。

1日目。

信濃大町駅からタクシーで高瀬ダムへ。一人タクシーを使って山奥まで来ることに、なんとなく大人になった感じを覚えた。

初日は尾根上の烏帽子小屋までひたすら登り。北アルプス三大急登らしい。たしかにきつい登りかもだけど、時間としては長くないので特筆すべきこともなく小屋に到着した。

小屋からの眺め。

いつも通り本を読んで時間をつぶし、ご飯を作って食べたはずだけど、何を読んで何を食べたか忘れてしまった。地味だけど人が少なくて静かなテント場だった。

2日目。朝焼けとともに出発。

朝日が山や樹木の真っ黒なシルエットを浮かび上がらせている。1日の時間の中でいちばん好きかも。日常生活ではまず見ることのない風景だから、これを目当てに早起きして出発している。

遠くに槍ヶ岳が見える。本当に目立つ山だ。

ダイナミックな風景の連続だ。銀座と呼ばれるだけあって、最高に楽しい。

野口五郎岳に到着。

ここから谷を挟んで向かい合っていた水晶側の山脈と合流する。

野口五郎岳から。
東沢乗越を過ぎたあたり。ちょうど谷の直線上。

水晶小屋に到着した。小屋に荷物を置いて身軽な恰好で水晶岳に向かう。水晶小屋越しに歩いてきた道を振り返る。ずいぶん雄大な道を歩いてきたものだ。

波のようにギザギザと連なる岩が印象的。

水晶岳に到着。

あとは三俣蓮華岳キャンプ場へ向かうだけ。水晶小屋に戻って重い荷物を背負う。

少し雲行きが怪しい。黒部源流まで下り、三俣蓮華キャンプ場へ登り返す。

無事到着。テントを張って寝そべる。テントの入り口から鷲羽岳を正面に見ることが出来る。左右の小さな盛り上がりが羽を広げた鷲のように見えた。

夜までゆっくり過ごした。

3日目。槍ヶ岳へ向かう。

朝日の当たる双六カールを歩く。

昨日までの荒々しい岩肌が露出した風景とは対照的に、緑が斜面を覆い、細い滝が流れている。思わず足を止めて見入ってしまう。

双六小屋に到着。

西鎌尾根に入る。槍に近づいてきたことを実感する。

岩々した急で長い登りを越えて、ようやく小屋まで来た。

小屋から槍ヶ岳山頂まではハシゴもある細い道のりで、来た人全員が登るから恐ろしい混雑ぶりだった。目と鼻の先なのに往復1時間半もかかる。

山頂からの眺めもよいが、テント場からの眺めも最高だ。

ずいぶん疲れた。明日は下るだけだ。

4日目。夜明け前から出発しどんどん下っていく。ルートがはっきりしていて迷う心配がなければナイトウォークも楽しい。朝日が昇る時間になっても山が光を遮って、暑さを感じる前に下りきってしまった。

下山してから林道を3時間、上高地バスターミナルに到着。

天気に恵まれた最高の登山だった。

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