小豆島 2020年6月20日~21日

ロードバイク

前回からわずか2週間での再訪。

今回のお目当ては「夏至観音」。洞雲山というお寺の岩肌に、夏至を挟んだ数十日間だけ観音様の形をした影が姿を現すらしい。

洞雲山は島の南側にあるので、前と同じように福田港から時計回りにスタート。前回は苦しんだ登りだが、今回は難なく登りきることが出来た。ロードに慣れてきたかも。

お昼はオリーブそうめん。小豆島といえばオリーブが有名だが、そうめんも名産らしい。つやつやしてうまい。

お腹も膨れたところで、夏至観音を見に向かう。観音様が現れるのは15時頃のわずか5分間だけ。洞雲山の名の通り山の上に現れるので、見逃さないように早めに向かう。

ところどころに石垣の塀がある。

標高280m、山道をじっくりと登っていく。木陰になっていて暑くはないけど、漕げども漕げども進んでいかない。たっぷり時間をかけて登りき行った。

15時までは少し時間があるので、すぐ近くの碁石山へ歩いて向かう。

写真の石柱に「一番洞雲山」と書いてあるけれど、四国八十八か所と同じように小豆島にも八十八か所巡りがあるそうだ。洞雲山が一番で、碁石山が二番だとか。いつかやってみたいな。

お地蔵様の横を通り過ぎ、鳥居をくぐって階段を上ると、小豆島の町が見下ろせた。生活と自然と信仰が調和しているような感じがして、とても好きだ。

よく晴れているから、観音様もきっと姿を見せてくれるだろう。

ほどよく時間を潰せたところで洞雲山へ。

岩窟にはめ込まれたような寺院だ。壁際に祭壇が組まれていて、取り囲むように人が集まっている。どうやら祭壇の上に観音様が現れるらしい。

15時に近づくと下のほうからだんだんと光が当たりはじめ、合掌した手、首、頭と形を現わしていき、5分ほど姿を留めていた。

曇っていると見えないこともあるそうで、一回目の訪問で見ることが出来たのは幸運のようだった。時期と自然条件が揃わないといけないこともあって、普通の仏像よりありがたく感ぜられる。夏至観音とはいい呼び方だ。

目標のひとつを果たしたところで今日の寝床に向かう。前回おじいさんに付き合って行った半島の岬に芝生の公園があった。人目もなく居心地がよさそうだった。

海沿いの道がきもちいい。

前回も苦しんだ坂を上って岬へ着いた。

対岸に四国が見える。テントを張ってゆっくり休む。日が沈めばこの時期は涼しくなる。

海岸から少し離れているのに、岬にぶつかる波の音がうるさくて寝付けなかった。入り江とこんなに違うとは。波の静かな入り江に町ができる理由がよくわかる。

翌朝、半島を北上して、西の滝龍水寺に向かう。

竜水寺も山の上の寺のひとつ。今回は山を登ってばっかりだ。

カフェでゆっくりモーニングでも頂きたいところだけど、そう都合よく早朝からやっている店もなく、まっすぐ寺へ向かう。市街地からオリーブ畑の斜面を登る。途中からとても漕いでは登れない斜面になって押して歩いた。

やっとの思いでたどり着いた。

振り返ると海が見える。

崖上のお堂には直接登れず、下から洞窟をくぐってお堂の前に出る。ごくろうさまです、とおばあさんが親切に案内してくれたのが印象的だった。

この景色が登坂のつらさを吹き飛ばしてくれる。

のんびりして、坂道を慎重に下り、峠を越えて港まで戻った。昼ご飯は港町の食堂にてラーメン。

今回も楽しかった。

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