ボルネオ島③ 2025年2月4日~10日

旅行

【4日目】

足の痛みと食べ過ぎで全然眠れなかった。1時半起床、まだ雨は止んでいない。

2時、軽食。

昨晩からの強い雨はそのまま変わらず、職員から入山不許可が伝えられ、食堂にいる全員に落胆が広がる。1時間ほどそのまま待っていると天気が回復し、悪化したらすぐに下山するように念を押されつつも許可が出た。

3時半ごろ出発、一斉スタートした登山客をごぼう抜きにするように階段を飛ばす。前を歩くアーサーの足を見失わないように歩く。

思ったよりも寒くない。雨もピタッと止んでいる。途中でゲートをくぐると、それまでの階段から変わって、ひたすら傾斜のきつい岩肌を登る。私たちが先頭だった。相変わらずの速いペースと、いつの間にか富士山を超えた標高でかなりバテバテだった。

暗い中、真黒な岩塊がピンと角を立てているのが見える。2人に遅れつつ岩場を登りきり、無事4,095mの山頂に立つことができた。

風があり寒い。ダウンを着込んで、震えながら明るくなるのを待っていた。

はっきりとした日の出は見えず、ゆっくりと明るくなっていった。どんなところに立っているのか、だんだんと分かるようになってきた。

寒さが厳しくて早めに降りたい気分だった。そして、下山の方が楽しい。真っ暗の中、こんなところを登ってきたのか、という感動がある。

流れ出た溶岩がそのまま固まったかのような、滑らかで広い斜面が広がっている。

ロープをつかんで登り降りするようなところでは、その斜面が下の山村や田畑まで切れ落ちているようだった。

花を見ながら階段を下る。登り切った安心感から、みんな喋りながらゆっくり歩く。

ゲストハウスまで戻ってきた。

10時半、もう山頂は曇っていた。あっという間に感じた滞在だった。

途中で合流した3人組と、計6人で帰路に就く。

細かい雨が常に肌にまとわりついて、かなり標高を下げたにもかかわらず寒い。

即興ながら、体力水準も大体一緒で、優しい2人とチームを組めてよかったと思う。英語でのコミュニケーションもずいぶんサポートしてもらえた。

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