予定から1時間ほど遅れて出航、対岸の大きな街であるドゥマゲッティに向かう。

ドゥマゲッティには4時半に到着、飛行機の時間が迫るニコス達とはここでお別れした。もう少しちゃんとしたお別れを言えばよかったと思う。
港で宿を決め、バイクタクシーを捕まえる。




学生の街と言われるだけあり、若い人たちを多く見かける、元気な街だ。広く美しいキャンパスを持つシリマン大学を抜け、中心街へ歩いていくと、大きな白い教会に出くわした。

教会では大勢が椅子に座って何かを待っているようだった。聞くと18時から何か始まるとのことで私も座っていると、司祭が前に出てきて説教をし、立ち上がってみんなで歌を歌った。

この後は教会の裏手にある市場でグヤバノと唐揚げを買って晩御飯にした。




腹八分になったところで宿に戻り、偶然同室になった日本人と少し話をしてから眠った。
【6日目】
ジンベエザメと一緒に泳げる町、オスロブへ向かう。ジンベエザメの活動は午前中なので、早朝出発が命だ。
朝3時起床、港へ。バスを捕まえるとネットにあったが、バイクの兄さんが話しかけてくれたので₱150(420円)で乗せてもらった。


対岸のリロアン港に到着、バイクを捕まえて、オスロブに到着したのは5時45分ごろ、既にとんでもない行列ができていた。台風で金曜土曜が中止になったため、3日分の人が押し寄せているらしい。




代理店で暇をつぶし、11時過ぎ、ようやく私たちの番が回ってきた。長かったなあ。ジンベエザメがおなか一杯になって帰ってしまわないか心配だった。
ライフジャケットを着て船に乗り込む。船は浜からほんの少しの距離に弧を描く様に展開していて、この内側、浜辺の方向に竹のイカダを突き出している。餌をまく船が弧の内側に沿って行ったり来たりすることで、ジンベエザメを見るチャンスを作ってくれている。


ジンベエザメが近づいてきたら、ボートのおじさんが、来るぞ、あっちだ、と教えてくれる。最初はよく見えなかったが、泳ぎに慣れてライフジャケットを脱ぐとジンベエザメの姿をとらえることができた。

それは本当に大きくて、ゆったりと、目の前を過ぎ去っていった。
安全と分かっていても、怖いと感じるくらい近くて大きかった。次はもっとしっかり見てみたいと思うと同時に周りのことも見えてきて、砂の底まで見通せるくらいのきれいな海の、ビルくらいの高さに浮かんでいることが分かった。こんなに深いのか、浜からほんの少しの距離なのに。
合図があった。竹のイカダから手を放し、弧の内側に躍り出る。横長の大きな口をパクパクさせながら現れて、さっきよりもさらに近く、尾ひれが当たりそうに思えた。

ここからもう2回、合計4回見ることができた。同じ船に乗った全員が興奮し、5時間以上待った価値があったと心から思った。
ほかの3人に別れを告げ、代理店でシャワーを浴びてドゥマゲッティに戻った。



フライトまでマッサージ時間をつぶして、ドゥマゲッティからセブを乗り継いで関空まで戻った。

今回の旅の目的だったジンベエザメウォッチングが達成できて本当に良かった。水族館で見るのとはまた違って、サメと自分を隔てる壁が無いだけですごく興奮した、最高のアクティビティだった。
ドゥマゲッティでの滞在は想定外で期間はかなり短かったものの、セブより落ち着いていてずっと過ごしやすい、好きになれる街だった。次訪れるならダイビングに挑戦したいな。
フィリピン人について、彼らは概して正直で、誰に話しかけても英語が通じるので、かなり快適に旅することができた。一方でフィリピンタイムとでも呼ぶべき時間のルーズさには幾分うんざりした。セブは空港からシティまで渋滞だし、平常運転の船でも20分30分平気で遅れる。非効率な運営システムが原因だと思うが、広く浅く仕事を与える社会福祉の面もあるのかもしれない。シキホール島で台風に遭ったことは、フィリピンのゆっくりした時間の流れを存分に体験する機会だった。
トラブルも含めて、最高に楽しい旅になった。


コメント